スプレーガン①
スプレーガンについて整理します。
<Graco>
・D-ガン
・Fusion-CSガン
・Fusion-APガン
・GAP Proガン
・P2ガン
・MPガン
など
その中でもメインが
CSガン:ミストが細かく、仕上がりが綺麗。液体洗浄タイプ。
D-ガン:パターンは細目。玄人向け。
P2ガン:P1の後継機。量を稼ぎたい現場向け。
<Gama>
・Masterシリーズ
・スタティックミキサー用コーティングガン
など
<セブンテック>
・セブンテックガン(完全にP1に見えるのは自分だけか?)
現場によって適切なスプレーガンを選択しましょう。
また、使用するチャンバーやチップによって吐出量、圧、パターン幅などが
異なります。
施工方法(戸建て、マンション、橋梁、床板、規模、スペースなど)に注意です。
比熱
比熱、熱量、熱容量
詳細についは参考書などで勉強してください。
物質には温まりやすいものとそうでないものがあるということです。
例えば、夏場の道路とマンホールをイメージしてください。
アスファルトに対しマンホールは火傷するほど熱くなります。
太陽光があたっている時間はほぼ同じなのに。
ウレタンの原料も例外なく比熱が異なります。
ISOとPOL、同時に加温し始めるのみ、ズレが生じるという
事案があり、原料メーカーに問い合わせた結果、
実は比熱が異なっていたことがわかりました。
ではどうすればほぼ同時に温度上昇が可能になるのか?
ここで機械側のビジネスチャンスが生まれそうです。
色々な方法があります。
・電圧を調整
・抵抗を調整
・断熱材を調整
ヒーターに新たな可能性を感じました。
実験してくださる方募集致します。
FS-2000N セブンテック
セブンテックというとある工場がプロデュースしている機械です。
主に発泡ウレタン業界にて使用されており、主な仕様は次の通りです。
・200VAC
・主ポンプ駆動:油圧
・原料供給方法:T2トランスファーポンプotIPM社製を使用。
・ホース長:60~90(改造可能)
・制御:アナログ(リレー等)
全体としてH2000に酷似している印象ですが、コンパクトにできており、
車両の場所をとらないため便利です。
また細かい部品や継ぎ手は国内で購入可能な規格がほとんどな為、メンテナンス性が高いといえます。
この装置の本当に良い点は実は拡張性の高さにあると考えます。
あれこれ手を食わえ、少々パワーアップを図ることと大変重宝します。
戸建てからマンションまで、一台で幅広くこなすことが可能となります。
当然、知識や資格のある方に限りますが、機械を理解すると面白い一台です。
興味のある方はご連絡ください。
(個人的にしてみたい改造点)
・デジタル化及びアプリによるリモートコントロール(実験中)
・トランスファーポンプ側の監視制御(空打ち防止)
・ホットホース一体化
・油圧パワーアップ
・主ポンプコンパクト化など
デジタル化は面白いと思う。
需要があればやってみたい。
イソシアネートとポリオール
ウレタン業界の注意点。
<イソシアネート=ISO>
発泡ウレタン業界:B液
防水ウレタン業界:A液
<ポリオール=POL>
発泡ウレタン業界:A液
防水ウレタン業界:B液
逆の呼び方をされます。
また、必ずしもそうではなく、会社や原料メーカーによって異なる場合があります。
お客様との打ち合わせではA/Bは使用しないように心がけております。
因みに、機械操作において一番やってはならないことが、原料間違いです。
一年に数回は発生しております。目も当てられません。
相当な部品が修理ではなくコンポーネントの新品交換となってしまいますので。
もう一点、思わぬ落とし穴があります。
各メーカーによって原料の性質や成分は異なりますが、
ISO同士、POL同士で混ざり合ったとしても反応することはほぼありません。
ただし、極まれに反応し硬化する組み合わせもございます。
例えば、
①の現場でX社の原料を使用。
通常材料は機械に充填されたままです。
②の現場でY社の原料を使用。
Y社の原料を吸い込み、X社の原料と入れ替えます。
ただ機械内部の配管内壁やホース、所謂角の部分にはX社の成分が残っています。
そして吹付作業を少し続けていると、バランス崩れや配合比崩れが発生します。
内部硬化によるものです。
上記のような症例もありますので、現場で原料交換の際は慎重に。
あらかじめ少量を混ぜてテストしておくと良いですね。
GRACO E-20
GRACO E-20について
純正ホースは15m単位で購入が可能です。
最大ホース長は64mなっておりますので、
15+15+15+15+手元ホース≒64mになります。
ヒーティング方式は先端ジャンパによる、一体加温です。
つまり、A/Bで温度差をつけた設定は不可能となります。
ON/OFFスイッチも一つだけです。
センサーはホース被覆表面を熱電対センサーで測定していると想像します。
熱電対センサーには数種類あり、それぞれ使用されるケーブルも異なります。
GRACO製のセンサーケーブルは紫色をしており、一見すると“J”熱電対と
思われますが、日本国内でJ熱電対用ケーブルを購入し、使用した際に
温度に微妙なズレが生じた経験があります。
Jに近いがJではない可能性があります。
断線修理の際はその点ご注意ください。
因みに、GRACO純正ホースにはもう一つ特徴があります。
重い!
Graco E-20 改造案件
E及びHシリーズの改造依頼は多いです。
例)E-20, H-40
人気ランキング
①ホース能力増強(ホースアップグレード)
②トランスファーポンプとメインポンプの同期(ストップ)
③ワイヤレス通信
④サードストリーム増設(例えば昔のフロンガス等、3っ目の材料をラインに投入)
個人的には④が面白いです。また別記事にてご紹介したいと思います。
①ホースは良くご依頼を頂きます。
具体的には、GRACO製ホースに延長する形で他社製ホースを増設、
もしくはまるごと他社製に置き換える方法です。
欧米と日本とでは電気に対する安全対策への考え方が異なっており、
当然制御方式も異なります。
その為、既存の電子回路では日本製ホースの使用は難しい為、
外部電源を用意し、別回路で制御を行います。
因みに
*日本の場合は電流を少なくしようと設計します。
*欧米の場合は電圧を低くなるよう設計します。
汎用機器は日本式が簡易ですが、今後安全企画の徹底が広がると思われますので、
欧米式についても理解が必要になってくると思います。
スプレー機
今まで各社のスプレー機を弄ってきました。
中でもE-20(GRACO)は面白いです。
E-20は、実はすごくシンプルな構造になっています。
ざっくりと言ってしまうと、
1液エアレス(外壁塗装に使われるタイプ)を2台並べて、同時に制御している。
本来大変操作性の良いもののはずですが、
英語とUS規格がボトルネックになっているのだと想像します。
もう一社より、FS-2000N(セブンテック)も興味深いです。
個人的にデザインではE-20が好きですね。
FS-2000Nは油圧によるシリンダーポンプを採用しており、全体的に角ばった形状です。
こちらはヒーティング能力に注力しており、GRACOより優れています。
冬場に強いということです。
(ウレタンフォームでは精々40度前後な為、GRACO製でも困ることはない。)
但し若干粗が見え隠れする気が(個人の感想)
双方の良い部分を取り入れ、更に操作性、整備性のよい吹付機を作る構想を練っております。
このような機能があれば助かる。
ここはダメだ。
など課題を提起していただけると、開発に非常に役立ちます。
是非皆さんのご意見を。