イソシアネートとポリオール

ウレタン業界の注意点。

 

<イソシアネート=ISO>

発泡ウレタン業界:B液

防水ウレタン業界:A液

 

<ポリオール=POL>

発泡ウレタン業界:A液

防水ウレタン業界:B液

 

逆の呼び方をされます。

また、必ずしもそうではなく、会社や原料メーカーによって異なる場合があります。

 

お客様との打ち合わせではA/Bは使用しないように心がけております。

 

因みに、機械操作において一番やってはならないことが、原料間違いです。

 

一年に数回は発生しております。目も当てられません。

 

相当な部品が修理ではなくコンポーネントの新品交換となってしまいますので。

 

もう一点、思わぬ落とし穴があります。

 

各メーカーによって原料の性質や成分は異なりますが、

 

ISO同士、POL同士で混ざり合ったとしても反応することはほぼありません。

 

ただし、極まれに反応し硬化する組み合わせもございます。

 

例えば、

 

①の現場でX社の原料を使用。

通常材料は機械に充填されたままです。

 

②の現場でY社の原料を使用。

Y社の原料を吸い込み、X社の原料と入れ替えます。

ただ機械内部の配管内壁やホース、所謂角の部分にはX社の成分が残っています。

そして吹付作業を少し続けていると、バランス崩れや配合比崩れが発生します。

内部硬化によるものです。

 

 

上記のような症例もありますので、現場で原料交換の際は慎重に。

あらかじめ少量を混ぜてテストしておくと良いですね。